Level 3

WSET Level3 練習問題(トカイ)

このページでは、WSETテキストの章ごとの内容を、WSETの出題形式に沿った練習問題の形式で復習します。

この章では、「トカイ」について学習します。

問1

Part 1

トカイ・アスーの製法について説明しなさい。

5点

答え

解答

まず貴腐を受けていないブドウからベースワインを造り, 発酵前, 発酵中または発酵後にベースワインに12~60時間貴腐ブドウを漬け込む。その後これらの混合物を圧搾し, 一定期間オーク樽で熟成させる

採点基準

  • トカイ・アスーは, 最初に「貴腐を受けていないブドウから, ベースワインを造る」という点に触れて1点。
  • ベースワインに「貴腐ブドウを漬け込む」という点に触れて1点。
  • 上記の貴腐ブドウの漬け込みは, 「発酵前, 発酵中, 発酵後いずれのタイミングでもよい」という点に触れて1点。
  • 上記で漬け込んだ混合物を「圧搾する」という点に触れて1点。
  • 圧搾したワインを, 「一定期間オーク樽で熟成させる」という点に触れて1点。

Part 2

トカイ・エッセンツィアがなぜ高価なのかを説明しなさい。

5点

答え

解答

トカイ・エッセンツィアは, 貴腐ブドウを使用して造られるワインである。貴腐菌の発生は自然条件に大きく左右され, また収量も少なく不安定である。また, 貴腐菌のついたブドウを選別し収穫しなければならないため, 機械を使用することができず手摘みで収穫しなければならず, また貴腐菌の発生, 成長状況を見て何度も収穫に出なければいけない。これら全て手間とコストのかかる作業であり, 出来上がるワインの価格を上げる要素である。

また, トカイ・エッセンツィアはフリーラン果汁しか使用しないため, 一本のワインを造るためにより多くのブドウが必要になり, 極甘口ワインであるために発酵に数年以上かかるため, 監視コストなどもかさむ。さらにはオーク樽熟成のため, 樽のコストも上乗せされる。これらも, トカイ・エッセンツィアを高価なワインにする要素である。

採点基準

下記のように, 「トカイ・エッセンツィアの特徴」と「その特徴を達成するために必要な高コストな作業」を合わせて挙げて各1点, 最大5点。

  • トカイ・エッセンツィアは貴腐ブドウから造られるワインであるため, 貴腐菌の発生が自然条件に大きく左右されコントロールが難しいという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアは貴腐ブドウから造られるワインであるため, 収量も少なく不安定であるという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアは貴腐ブドウから造られるワインであるため, 機械収穫を行うことができず手摘みで収穫しなければならないという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアは貴腐ブドウから造られるワインであるため, 貴腐菌の発生, 成長状況を見て何度も収穫に出なければいけないという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアはフリーラン果汁しか使用しないため, 一本のワインを造るためにより多くのブドウが必要になるという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアは極甘口のワインであるため, 発酵に数年以上かかり監視コストなどもかさむという点に触れて1点。
  • トカイ・エッセンツィアは樽熟成させるワインであるため, 樽の購入・管理コストなどもかさむという点に触れて1点。

これら以外にも, 「トカイ・エッセンツィアの特徴」と「その特徴を達成するために必要な高コストな作業」を正しく述べて入れば1点ずつ加点, 最大5点。

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選択問題の対策していなかったら予期せず足を引っ張られる可能性もあります。また、選択問題演習を通じて章の理解が深まり、記述問題の対策にもなります。

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