WSET Level3 練習問題(ローヌ)

解答

ヴィオニエは, 糖度が十分に高くなる生育期のかなり遅い時期にならなければ特徴のあるアロマが出ないが, コンドリューの良質な畑は, 南向きの急斜面に位置しており, 日当たりがよくブドウの成熟が促進され, 前述の条件が十分に達成されるから。

採点基準

• ヴィオニエは, 「十分成熟しなければ特徴のあるアロマが出ない」という点に触れて1点。
• コンドリューの良質な畑は, 「南向き」の「急斜面」に位置していることに触れて各1点, 合計2点。
• 「南向きの急斜面」であることによって, 「日当たりがよくブドウの成熟が促進される」ということに触れて1点。
• 日射量の増加により, 「ヴィオニエ種の特徴的なアロマが十分に出るまでブドウが成熟できる」という点に触れて1点。

解答

南部ローヌは, 日射量が強くブドウが日焼けを起こすリスクが高まる。ブッシュ・ヴァインを採用することにより, 葉が垂れ下がりブドウを日射から隠し葉陰を作ることができ, 日焼けのリスクを軽減することができる。ブッシュ・ヴァインを採用することによりブドウの樹の風通しが悪くなるが, 南部ローヌの乾燥した気候では病害のリスクは低い 。

採点基準

• 南部ローヌでは, 「日射量が強いためブドウが日焼けを起こすリスクが高まる」という点に触れて1点。
• ブッシュ・ヴァインを採用することにより, ブドウに「葉陰を作ることができる」という点に触れて1点。
• 葉陰を作ることにより, ブドウが「日焼けを起こすリスクを軽減することができる」という点に触れて1点。
• ブッシュ・ヴァインを採用することにより, 「風通しが悪くなる懸念がある」という点に触れて1点。
• 南部ローヌは, 「乾燥した気候のため病害のリスクが低い」ため, 上記の懸念点は栽培上重要な問題になってはいないという点に触れて1点。

解答

南部ローヌでは, ミストラルと呼ばれる強い北風でブドウが被害を受けることがある。ブドウの樹を低く仕立てることによって, 風を受ける断面積を小さくすることができるため, ミストラルの影響を低く抑えることができる。また, 低く仕立てることによって, 地表からの反射熱を最大限受け, ブドウの成熟を助けることもできる。

採点基準

• 南部ローヌでは, 「強い北風によってブドウが被害を受ける」という点に触れて1点。
• その強い北風は「ミストラル」と呼ばれていることを答えて1点。
• ブドウの樹を低く仕立てることによって, 風を受ける断面積を最小限にし, 「ミストラルの影響を最小限に留める」ことができるという点に触れて1点。
• ブドウの樹を低く仕立てることによって, 「地表からの反射熱を最大限に受けることができ, ブドウの成熟を助ける」ことができるという点に触れて1点。

解答

南部ローヌなどの高温な気候では, グルナッシュ単体でワインを造るとジャムっぽい香りがたったりアルコール度数が高くなったりと, 凡庸なワインになってしまう懸念がある。シラーを加えることで色とタンニンを補うことができ, ムールヴェードルを加えることで黒系果実の風味や猟鳥類や肉類の風味を加えることができ, サンソーを加えることで赤系果実の風味を加えることができるなど, 南部ローヌの気候にあった品種とブレンドすることにより, グルナッシュに欠けた要素を補いバランスをとり, 品質を向上させることができるため。

採点基準

• ブレンドされる理由として, グルナッシュは単体ではジャムっぽい香りがたったりアルコール度数が高くなったりと凡庸なワインになってしまう懸念がある, という点に触れて1点。
• 上記の懸念点の解決策として, ブレンドを行うことによって「グルナッシュに欠けた要素を補いバランスをとり, 品質を向上させることができる」という点に触れて1点。
• シラーを加えることによって, グルナッシュには欠けている「色とタンニン」を補うことができるという点に触れて1点。
• ムールヴェードルを加えることによって, グルナッシュには欠けている「黒系果実の風味や猟鳥類や肉類の風味」を加えることができるという点に触れて1点。
• サンソーを加えることによって, 補助的に「赤系果実の風味」を加えることができるという点に触れて1点。