このページでは、WSETテキストの章ごとの内容を、WSETの出題形式に沿った練習問題の形式で復習します。
この章では、「ロワール」について学習します。
問１
ロワール地域においてシュナン・ブランの代表的な産地として, ヴーヴレとサヴニエールが挙げられる。それぞれ異なる気候の産地で, どのようなスタイルのシュナン・ブラン・ワインが造られるのか説明しなさい。
6点
答え
解答
ヴーヴレ：比較的冷涼な気候で, シュナン・ブラン種から発泡性や非発泡性のワインが造られる。非発泡性のワインはライト～ミディアムボディで, 新鮮な果実と花の香りを持つ。
サヴニエール：比較的温暖な気候で, シュナン・ブラン種からミディアム～フルボディの非発泡性ワインが造られる。ブドウを遅積みしたフルボディの辛口ワインも造られる。
採点基準
- ヴーヴレの気候として, 比較的「冷涼な気候」であると答えて1点。
- 比較的冷涼なヴーヴレでは, 「発泡性のワインと非発泡性のワイン」が造られるという点に触れて1点。
- 比較的冷涼なヴーヴレでは, 「ライト～ミディアムボディ」のワインが造られるという点に触れて1点。ライトボディでも可。
- サヴニエールの気候として, 比較的「温暖な気候」であると答えて1点。
- 比較的温暖なサヴニエールでは, 「ミディアム～フルボディ」の「非発泡性ワイン」が造られるという点に触れて1点。フルボディでも可。
- 比較的温暖なサヴニエールでは, 「ブドウを遅積みしたフルボディのワイン」も造られるという点に触れて1点。
問２
Part 1
このワインに期待できる果実の香り, 酸味やボディのレベルを描写し, 熟成の可能性を答えなさい。
4点
答え
解答
レモンやライムなどの緑色系果実の香りを呈し, 酸味は高く, ボディはライトボディである。今が飲み頃のワインであり, これ以上の熟成には向かない。
採点基準
- 期待できる果実の香りとして, 「レモン」や「ライム」などの緑色系果実を挙げて1点。緑色系果実とだけ記載して具体的な香りの用語を記載していない場合は加点しない。
- 酸味のレベルを「高い」と答えて1点。
- ボディのレベルを「ライトボディ」と答えて1点。
- 熟成の可能性として, 「これ以上の熟成には向かない」と答えて1点。
Part 2
シュール・リーは, このワインのスタイルにどのように貢献しているのか説明しなさい。
4点
答え
解答
ミュスカデ種から造られるは, そのままでは香りがやや単調で, ボディが軽くさらっとした感触のワインになってしまう。シュール・リーと呼ばれる, 発酵後のワインを一定期間澱とともに熟成させる工程を経るによって, ワインにパンやトーストなどの風味や, 豊かで濃厚な感触が加わる。
採点基準
- シュール・リーを行うことで ,「パン」や「トースト」などの風味が加わることに触れて1点。
- 上記は, ミュスカデ種の「単調な香りを補う」ことが目的であることに触れて1点。
- シュール・リーを行うことで , 「豊かで濃厚な感触」が加わることに触れて1点。
- 上記は, ミュスカデ種の「ライトなボディや感触を補う」ことが目的であることに触れて1点。
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