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ワインと世界史 > ギリシア神話とディオニュソス
ワインと世界史

ギリシア神話とディオニュソス

2020年11月6日 /

アキレス腱、ナルシスト、そしてパンドラの箱。

我々が普段何気なく口にするこれらの言葉は全て古代ギリシアの神話に由来する。アキレス腱は英雄アキレウスの唯一の弱点であり、ナルシストは水面に映った自分に恋をしたナルキッソス、パンドラの箱はパンドラが開けたこの世の諸悪の根源が詰まった箱に由来する。

数千年の時を経ても私たちの文化になお絶大な影響力を残すギリシア神話、もちろんワイン文化に何も影響を及ぼしていないわけはない。それどころか、ギリシア神話にはぶどう酒の神まで存在するほど、神話とワインは密接に関わっているのである。ギリシア神話とワインとの関わりの例は枚挙にいとまがないが、ここでは代表的なものをギリシア神話の概要とともに説明しゆく。

Contents

  • 1 ギリシア神話とは
  • 2 パリスの審判
  • 3 ディオニュソス
  • 4 ディオニュソスの秘儀

ギリシア神話とは

ギリシア神話とは、古代ギリシアから語り継がれる伝承文化である。つまり、ギリシア神話とはギリシア各地で伝説として語り継がれてきた物語群の総称であり、ギリシア神話という一つの体系化された書籍があるわけではない。古代ギリシア人の教養であったギリシア神話は、当時の人々のみならず、中世や現代にかけてまでも様々な文化人にインスピレーションを与え続けている。

ギリシア神話には、俗に言う神が多く登場するのだが、実は彼らは我々日本人が想像するような、仏のような高尚な思考の持ち主とは言い難い。彼らは、人間と同じように(そして人間よりよっぽど)恋愛をし、気に入らないことがあるとすぐに超越的な力を行使したり、人間界に頻繁にちょっかいを出し混乱させたりするような、もっと愛憎に満ちた人間味のある性格の持ち主である。

ギリシア神話で特に有名なのが、オリンポス山に住んでいると考えられていたオリンポス十二神である。オリンポス十二神は、主神ゼウスを中心とした、ゼウスの兄弟や子供で構成された神々の総称である。オリンポス十二神は以下の12の神から構成されている。

ゼウス(主神)神々の王、天空の神
ヘラ神々の女王
アテナ知恵・工芸・戦略の女神
アポロン予言・芸術・音楽の神
アフロディテ愛・美・性の女神
アレス戦いの神
アルテミス狩猟の女神
デメテル農耕・大地の神
ヘパイストス火山・炎・鍛冶の神
ヘルメス神々の伝令役
ポセイドン海の神
ディオニュソス豊穣・ブドウ酒・酩酊の神
オリンポス十二神

ちなみに、酒の神ディオニュソスは当初はオリンポス十二神ではなかったが、ヘスティアがオリンポス十二神の座を譲ったため、晴れて十二の柱の一角に座することができたとされている。

古代ギリシア人にとってオリンポスの神々は崇敬の対象であった。太陽神アポロンが祀られているギリシアの聖域デルフォイは、その神からの言葉である神託を授かれる場所であった。「デルフォイの神託」は人々やポリスの運命を左右するものとして考えられており、古代ギリシアの王までもが重要な決定をこの神託に委ねたとされている。

パリスの審判

ギリシア神話は西洋人の精神世界の源でもあるため、ワイン文化にもギリシア神話に由来する言葉がたくさんある。有名な例として挙げられるのは、「パリスの審判」であろう。パリスの審判とは、青年パリスが三人の美女を前に最も美しい一人を選んだせいで、最終的には大きな戦争を巻き起こすというギリシア神話である。

トロイア王であるプリアモスの王子パリスは、数奇な運命のもとに生まれてきた。パリスが誕生する直前に、プリアモス王のもとに預言者が現れ「この子はいずれこの国を滅ぼす」との予言を残した。予言を恐れたプリアモス王は、生まれたばかりの自分の子を奴隷に渡し、山に捨てるように命じた。しかし奴隷はその子を家につれて帰り、パリスと名付けて育てた。パリスはすくすくと育っていき、立派な青年になっていった。

ある日パリスが散策をしていると、目の前に三人の美女が現れた。その三人とは、ゼウスの妻であるヘラ、知恵と戦いの女神アテナ、そして愛と美の女神アフロディテである。彼女らは三人のうちで誰が一番美しいかを争っており、その審判をパリスに行ってもらおうとした。三人の女神は様々な賄賂でパリスを引き込もうとするが、パリスは最後に一番美しいのはアフロディテであるとの審判を下す。アフロディテは、選んでくれたお礼にパリスに世界一美しい妻を授けると約束した。しかし選ばれなかったヘラとアテナはおもしろくない。いつかお前は故国トロイアを滅ぼすことになる、と宣告し去っていった。後に、パリスは絶世の美女であるスパルタの王妃ヘレネを奪い去り、そのことがきっかけでトロイア戦争が引き起こされた。そしてヘラやアテナの宣告通り、トロイア戦争によりパリスの祖国トロイアは滅亡してしまった。

クロード・ロラン『パリスの審判』

以上が、ギリシア神話における「パリスの審判」のおおまかなあらすじである。しかし、ワイン愛好家の思い浮かべる「パリスの審判」はこれとは違う話であろう。

1976年、パリで行われたイベントは世界を震撼させた。かの有名なアカデミー・デュ・ヴァンというワインスクールを開いたスパリュアは、フランスのワイン業界の要人9人を集め、フランスワインとアメリカワインをブラインドで試飲し順位をつけようというイベントを開いた。当時のフランスではアメリカワインは無名の存在であり、誰しもがアメリカワインが高順位になるとは考えていなかった。ムートンやオー・ブリオンなど錚々たるフランスワインが並ぶ中、審査員がブラインドで最も高評価をつけたのは、なんと白ワイン赤ワイン共にアメリカ産のワインであった。このテイスティング会以降、アメリカ含むニューワールドのワインが世界的に注目されるようになった。この審判により、ワイン世界は新たな時代に突入したと言っても過言ではない。

トロイア戦争という大惨事ではないものの、その後のワインの行く末を大きく動かすこの審判は、上述のギリシア神話の逸話とパリで行われたということをもじって「パリスの審判」と呼ばれるようになった。

パリスの審判で、ムートンとオー・ブリオンを抑え最高評価を得たのは、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンであった。世界のワインの情勢を変えたワインをぜひ飲んでみていただきたい。ちなみに、アルテミスはギリシアの狩猟の女神である。フランスワインを討ち取ったワインであることを象徴しているのだろうか?

スタッグス リープ ワイン セラーズ アルテミス カベルネ ソーヴィニヨン [2018] [ 赤 ワイン アメリカ カリフォルニア ナパ ]
パリスの審判において、ムートンとオー・ブリオンを差し置き最高評価を受けたワイナリー
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ディオニュソス

古代ギリシアの当時の人々は、ギリシア神話の神々をどのような存在に位置づけていたのだろう。ポリスの長たちは重要な決定の際にはデルフォイでアポロンからの神託を得たり、アテネでは神々を祀る壮大な神殿アクロポリスなどが建設されたりと、古代ギリシアの人々は神々を崇敬していたことは間違いない。しかし、結局人々にとって、オリンポスの神々は神話の中で語り継がれる遠い存在であった。しかし、ぶどう酒の神ディオニュソスは違った。ディオニュソスは、ワインという形で直接人々の不安を和らげ酔いや喜びを享受してくれる。雲の上に座する他の縁遠いオリンポスの神々とは違って、ディオニュソスは確かにギリシアの人々の中に存在していた。

ディオニュソスは、主神ゼウスと人間のセメレの間に生まれた子である。ゼウスの不倫に嫉妬したゼウスの正妻ヘラの策略により、セメレはゼウスの光を浴びて死んでしまったが、子のディオニュソスはゼウスの腿の中で育てられた。ディオニュソスはすくすくと成長して雪、やがてぶどうの栽培やワイン醸造を発明し世界各地を放浪する。オリエントやエジプト、さらにはインドの方まで遍歴しワインを広め、信者の獲得に励んだ。彼の周りには、熱狂的な信者であるマイナデスと呼ばれる踊り狂う巫女たちや、半人半獣のサテュロスたちが付き従い、ディオニュソスの神聖を認めないものは狂わされたとされている。さすがは酔いの神である。

ディオニュソスの秘儀

ワインをギリシアに広め、人々に酔いの喜びを与えたディオニュソスは、当時の庶民にとってはひときわ魅力的で親しみやすい神であった。そのため、古代ギリシアでは様々な形でディオニュソスを祝う祭りが催されていた。

有名なのが大ディオニュシア祭と呼ばれる祭りである。毎年3月にアテネで開催されるこの祭りの醍醐味は、なんと言っても劇である。大ディオニュシア祭の日には多くのアテネ市民が劇場に集まり上、エウリピデスやアイスキュロス、ソフォクレスなどの著名な劇作家が書いた劇(悲劇がメインであった)をワインを飲みながら楽しんだ。この祭りは、僭主ペイシストラトス(詳しくはこちら)によりアテネの中心行事となった。このことは注目に値する。というのも、それまでの時代においては、権力者にとってディオニュソス信仰は忌むべき存在であったためである。ディオニュソス信仰は狂気と結びついており、女性や奴隷などの社会的身分の低い者たちの暴動ともみなされていた。その代表例がディオニュソスの秘儀であろう。

冬になると、ギリシア中の大勢の女がディオニュソスの巡礼に旅立ち、デルフォイの神殿を目指した。デルフォイの神殿は、一年のうち9ヶ月はアポロンの神殿であるが、冬の3ヶ月はディオニュソスを祭る神殿になる。彼女らはマイナデスに扮してディオニュソスの巫女の仲間入りをし、夜になるとデルフォイの神殿の奥に佇むパルナッソス山に登ったとされる。寒く暗い冬の山で彼女たちが何をしていたかというと、病的なまでな狂乱であったという。携えていった革袋からワインをらっぱ飲みし、夜な夜な酔っては集団で踊り狂っていた。集団ヒステリーという特殊な精神状態で、彼女たちは蛇を鷲掴みにしたり獣を殺して生肉を食らったりという普段では絶対に行わないような所業を何のためらいもなく行っていたとされている。秩序とは全く正反対の世界である。このディオニュソスを奉る男子禁制の狂乱の祭りのことをディオニュソスの秘儀と呼ぶ。この祭りはローマにも伝わり、ローマではバッカナリアと呼ばれていた。

Nicolas Poussin "A Bacchanalian Revel before a Term"

当時は、女性は男性に遣える身分の低い立場であった。そんな中ディオニュソスの秘儀は、彼女たちが唯一精神を解き放てる機会であった。身分の低い者たちが唯一心を許し陶酔する機会を与えてくれるディオニュソスは、庶民を中心に着実に信者を増やしていった。大ディオニュソス祭はその典型であり、ディオニュソスを進行する民衆勢力は侮れないものになっていた。聡明な僭主ペイシストラトスは、民衆の要求に屈する形で大ディオニュソス祭を公認行事にした。

ディオニュソス信仰はローマの時代まで続いたとされているが、キリスト教の台頭により、狂気を伴う信仰は下火になっていった。しかしディオニュソス信仰は、聖書にも引用されるように、キリスト教に多大な影響を与えたとされている。

古代ギリシアでは、間違いなくぶどうの神ディオニュソスは民衆のヒーローであった。これが何を示すかというと、古代メソポタミアやエジプトでは神や王の酒であったワインが、古代ギリシアの時代になると貴族だけではなく庶民にも広く飲まれる飲み物になっていたということである。神話の登場人物であるとはいえ、ディオニュソスは間違いなく私たちにワインを与えてくれたのである。

古代ギリシアの時代を通じて、ワインは貴族や知識人、そして庶民に幅広く親しまれるようになり、一つの文化として花開いた。このワイン文化は幾ばくか形を変えながら、古代ローマへと継承されてゆく。次回からは、ヨーロッパ至上最大の領土を誇った古代地中海の支配者ローマについて見てゆこう。

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自己紹介

Tomo
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 東京大学理学系研究科修士課程を卒業し、現在は経営コンサルティング会社に勤務。学生時代にワインの魅力に引き込まれ、在学中にJSAワインエキスパートを取得。現在はブラインドテイスティングを練習しています。

 教育業界で働いていた経験から、ワインと教育をつなげられたらよいなと思いブログをはじめました。最近は、ぶどうの栽培や醸造、そしてテイスティングの科学や、世界史とワイン史の関わりに興味があります。 More…

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Opus One 2016

ムートン・ロートシルトのフィリップ・ド・ロートシルト男爵とカリフォルニアワインの父ロバート・モンダヴィが作りあげた、カリフォルニアワインの最高傑作。

カレッタ汐留のAuthorityさんでテイスティングしてきました🥰
Twitterのフォロワーならなんとオーパスワンが一杯無料というイベント!!

熟したカシスやブラックベリーのふくよかな果実の香りに、杉やシナモン甘草などの香りが心地よく調和する。香りのファーストインプレッションは太く濃厚、そして嗅ぐたびに自分を包み込んでゆく。目をつぶると、白檀香るどこか厳かな和の空間にいるかのよう。

口に含むと泡沫のようにすぐに溶け込む。溶け込んだかと思えば果実の風味が勢いよく広がってゆく。酸も生き生きと主張し、タンニンはシルキーに果実の風味を包み込む。フィニッシュは、強かさを感じさせる余韻を細くそして強く引き伸ばしてゆく。

パワフルであり、エレガントであり、そして厳かさを感じる一本。


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本日25歳の誕生日を迎えました!

これからもワインの勉強や美味しいワインの発信がんばっていきますのでどうぞよろしくお願いいたします😌
ブログの方も続けて参りますのでこちらも是非ご覧ください

写真は、本日訪れた都農ワインさんのキャンベルアーリーです
味はもちろんですが、なんといっても青空と自然の緑とキャンベルアーリーの真紅のコントラストが最高に映える🥰


#都農ワイン #都農ワイナリー #キャンベルアーリー #九州ワイン #誕生日ワイン #ワイン #ワイン好き #ワイン勉強中 #ワイン好きな人と繋がりたい #ソムリエ #ワインエキスパート #ソムリエ試験 #ワインエキスパート試験 #おうち飲み 
Chateau Favray Pouilly Fume 2018

フランス、ロワール、プイィ・フュメのソーヴィニヨン・ブランです。
Chateau Favrayは、リュット・レゾネと呼ばれる栽培方法を実践しているシャトーです。リュット・レゾネとは、環境に優しい合理的な栽培を目指す手法で、農薬を使う農法やビオディナミなどの理念主義の農法とも違う、科学に寄り添った新しいぶどう栽培の形態です。

青リンゴの瑞々しい果実の香りに、貝殻や濡れた石、岩塩などを感じさせる冷涼なミネラル感、ヴェルヴェーヌなどヒントが折り重なりる、フレッシュで活き活きした印象。

アタックは心地よく、口に含むときゅっと締め付ける凛とした酸を感じる。果実感は口の中でふわっと広がるが、酸味によりすぐ引き締められキレのよさを感じる。仄かな苦味や清々しいミネラル感が、ドライで深みのある余韻を作り上げる。

自然を感じさせるフレッシュで活き活きとした一本です。


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テイスティングのコツや、香りや味覚の取り方、テイスティングのよくある誤解などを解説しようと思っていますので、ぜひご覧ください😌


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ブログ更新しました🥰

外観、味わいまで終えたので、最後は

「香り」

について解説していきます😌


ワインのテイスティングコメントは直喩で表現されることが一般的です。これは、様々な物質を引き合いに出しワインの香りを組み立てるという意味です。
現代のワインテイスティング文化を見ていると、どうやらこの香りの組み立てかたには暗黙のルールがあるようです。

・ワインの香りはどのように表現したらよいのか
・ワインの香りを覚えるための勉強法は
・ワインからはなぜ色んなものの香りが感じられるのか

などを時間をかけて解説していきます😌

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一次試験通った方、おめでとうございます🎉
二次試験も頑張ってください、応援しています😌

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Villa Antinori Chianti Classico 2015  イタ Villa Antinori Chianti Classico 2015

イタリア、トスカーナ州のキャンティ・クラシコです。エノテカで購入🥰
アンティノリは14世紀から続くワイナリーであり、ティニャネロやソライアなどのワイン生み出し、サッシカイアと共にスーパータスカンの先駆者として知られています。
スーパータスカンで有名なアンティノリですが、彼らが拠点としているキャンティ・クラシコ地域からはもちろん上質なサンジョベーゼがとれます。

熟したカシスやブラックベリーの香りに、ナツメグやクローブのベーキングスパイス、ローズマリーやローリエのハーブ香、さらになめし革やローストビーフ、ドライトマトや黒オリーブなどの香りが複雑に折り重なる。

なめらかでスムーズな口当たり。しっかりした酸が口奥へ伸びてゆき果実感がそれの後を追うようにきれいに広がる。タンニンは堅牢で、全体的に力強さ、ポテンシャルを感じさせる。奥に残るしっかりとした苦味は全体を引き締め、ドライな余韻を作り上げる。

様々な味覚を楽しめる、ポテンシャルを感じる一本です。


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Paolo Scavino Langhe Nebbiolo 2017

イタリア、ピエモンテ州のネッビオーロです。ランゲは、バローロやバルバレスコなどの地域を内包する広いDOCです。バローロやバルバレスコなどは長期熟成タイプのワインが多いのに対し、コストパフォーマンスのよい若飲みタイプのネッビオーロの生産が盛んです。

ラズベリージャムや干しいちじくなどのドライな果実の香りに、錆鉄やローストビーフなどの渇いた香り、ターメリックなどのエキゾチックスパイス、そしてなめし革やきのこなどの香りが折り重なり複雑な印象。

パワフルで溌剌としたアタックから、ドライフルーツを思わせる果実感が爆発する。強かな酸味、収斂性のあるタンニンが全体をぎゅっと引き締めまとめあげ、芯のあるしっかりとしたストラクチャーを作り上げている。アルコール感、酸味、そしてタンニンが紡ぎ上げる長い余韻は印象的。

複雑でエレガントな一本です。


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これまではワインの味わいについて解説してきましたが、全項目一通り書き終わったので、次は

「ワインの外観」

について解説していきます😌


私たちはワインを常に「見て」います。ワインの外観はそのワインの健全さのみならず特性を分断に反映していますが、テイスティングの際に議論に上がることは少ないです。ワインの外観を正しく分析することは、ワインをテイスティングする上で欠かせません。

・外観はテイスティングにおいてどの程度重要なのか
・外観からワインの何がわかるのか
・外観はどのように表現すればよいのか

などを順々に解説していきます😌


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一次試験もぼちぼち始まりましたね。今年受験する皆さんがんばってください!応援しています!

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Patrice Rion Bourgogne Chardonnay 2017

ブルゴーニュのシャルドネです。エノテカで購入😌
パトリス・リオンは、ニュイ・サン・ジョルジュのなんと2000年に設立された新進気鋭のワイナリーです。
彼らの、クリアでフルーティーで複雑さを兼ね備えているワインは、つねに高い評価を受けており、設立から間もないながらもニュイ・サン・ジョルジュを代表する生産者のうちの一つです。

白桃や青いバナナ、パッションフルーツなどの果実のアロマに、ヨーグルトやバター、カスタードやマジパン、そして石灰やヨードなどの心地よいミネラル感が折り重なる、ニュアンスに富むリッチな香り。

溌剌としたアタックから豊かな果実感が口いっぱいに広がる。酸味はしっかりと存在感を示しながらも優しくまとまっており、厚くコクのあるリッチな果実感とうまく調和をとっている。仄かな塩味と苦味が全体を引き締め、複雑な余韻を形成している。

パフォーマンスがよすぎる一本です。


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Chateau Belle Bergere
Blaye Cotes de Bordeaux

ボルドーの赤ワインです。オールドビンテージ・ドットコムの頒布会のワインです🥰
ブライ・コート・ド・ボルドーは、ボルドーの北側の丘陵地帯のAOCです。ボルドーの中ではマイナーな産地ですが、長期熟成に耐えうるポテンシャルの高いワインが数多く生産されています。

ブルーベリーやカシスなどの果実の香りに、グローブやナツメグなどのベーキングスパイス、そして杉、腐葉土、インクなどの香りが折り重なる深淵な香り。時間とともに発展し、アイスコーヒーやティラミスのようニュアンスも楽しめる。

アルコールのボリューム感を感じるアタック。堅牢なタンニンに支えられ、熱さを伴いながら果実感が弾ける。高いアルコール感を力強いタンニンが支え全体のボリュームの調和をとっており、そのまま長い残暑の余韻を残す。

パワフルだが深みのある一本です。


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