アタック
アタックとは
アタックとは、ワインを口に含んだときの第一印象のことです。
ワインの第一印象を左右する要素は、 ポリフェノール成分やアルコール度数など枚挙に暇がありませんので、どの成分が多いと第一印象はどうなる、などとひとくくりに断言することは困難です。そのためアタックを表現する言葉は多岐にわたり、アタックの強弱を表す量的なコメントと、アタックの質を表す質的なコメントが分けられて使用されることも多々あります。
「アタックは強い」や「アタックは弱い」などは量的なコメント、「やさしいアタック」「なめらかなアタック」などは質的なコメントに該当します。
二次試験でのアタックの表現
ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験では、アタックは以下の用語の中から選択します。
- 軽い
- やや軽い
- やや強い
- 強い
- インパクトのある
ここで注目すべきは、 ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験では、アタックを表現する用語に「量」つまりアタックの強弱を表すものしか入っておらず、アタックの「質」を表すものは含まれていないということです。
アタックの「質」を左右する要素は多々あるのですが、アタックの「量」つまりアタックの強弱は基本的にアルコール度数に強く依存します。つまり、アルコール度数の高いワインほどアタックは強くなり、逆にアルコール度数に低いワインはアタックは軽くなります。
また、赤ワインは白ワインよりポリフェノール分が豊富に含まれているため、赤ワインのほうが白ワインよりアタックは強い傾向にあります。
Kendall Jackson Grand Reserve Cabernet Sauvignon
アメリカ、カリフォルニア、ソノマ・カウンティのカベルネ・ソーヴィニヨンです。アルコール度数が14.5%と強めです。。外観は黒みがかったルビーで深みを感じさせます。熟したカシスやブラックベリーの果実の香りに、クローブやナツメグのふんだんなスパイスの香り、そしてセージやカカオなどのアクセントがきき、活き活きとそして深みのある香りを作り上げています。そして口に含んだときのファーストタッチは、強く、熱く、目が覚めるような感覚を受けます。まさにアルコールのボリュームからくる「インパクトのある」アタックです。果実感もしっかりとある濃厚で深みのある一本です。
