ラングドック・ルーション | ソムリエ試験教本まとめ
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※本記事は、ソムリエ教本(2024年版)の内容をもとに AI を用いて整理・作成したものです。誤りにお気づきの場合はお問い合わせフォームからお知らせください。
この記事の要点
- ラングドック・ルーションはフランスのワイン生産量の約4割を占める大産地。大量生産の産地から、1980年代以降に品質重視へ転換した。
- 近年は「地理的名称付きのラングドック」から独立するA.O.C.が続く。ピックプール・ド・ピネ(2013年)・テラス・デュ・ラルザック(2014年)・ラ・クラープ(2015年)・ピック・サン・ルー(2017年)の順番が狙われやすい。
- ルーションは天然甘口ワイン(V.D.N.)の本場。バニュルス・モーリー(1936年)と、非酒精強化のコリウール(1971年)をセットで覚える。
ラングドック・ルーションの基本
ローヌ川をはさんでプロヴァンスの西隣にあたる、地中海沿いの広い産地です。もともと別の地方だったラングドックとルーションが合わさった名前で、現在は南西地方とともにオクシタニー地域圏に属します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 県 | ガール、エロー、オード、ピレネー・オリエンタル、ロゼール(ロゼールのブドウ畑はごくわずか。ガール県のA.O.C.の大部分はコート・デュ・ローヌに属する) |
| ルーションの帰属 | 1659年のピレネー条約でフランス領に。カタルーニャ文化が色濃く残る |
| 気候 | 典型的な地中海性気候。乾いた冷たい風「トラモンタン」が畑を乾かし、病害を抑える |
| 生産量 | フランス全体の約40%。大部分はI.G.P.ワイン |
| 有機栽培 | 約22,000ha。フランスの有機ブドウ畑の約3分の1 |
| 世界遺産 | 歴史的城塞都市カルカッソンヌ(1997年)。ほかにポン・デュ・ガール(水道橋)など古代ローマの遺跡が多い |
主な黒ブドウはグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン、サンソー。白はブールブーラン、クレレット、ピックプール、マカブー、ヴェルメンティーノなどです。
A.O.C.ラングドックと11の地理的名称
地方全体をカバーするA.O.C.ラングドックは、1985年に認定されたコトー・デュ・ラングドックが2007年に名前を変えたものです。条件を満たすと、次の11の地理的名称を付けられます。
カブリエール、グレ・ド・モンペリエ、ラ・メジャネル、モンペイルー、ペズナス、カトゥルズ、サン・クリストル、サン・ドレゼリー、サン・ジョルジュ・ドルク、サン・サテュルナン、ソミエール
エロー県の主なA.O.C.
| A.O.C.(タイプ) | 覚えるポイント |
|---|---|
| ピック・サン・ルー(赤、ロゼ) | 2017年に独立。赤はシラーを50%以上使う |
| テラス・デュ・ラルザック(赤) | 2014年に独立。山あいで昼夜の寒暖差が20度以上になることも |
| ピックプール・ド・ピネ(白) | 2013年に独立。ピックプール100%の辛口白 |
| クレレット・デュ・ラングドック(白) | クレレットだけで造る白。辛口、甘口、ヴァン・ド・リキュール、ランシオ |
| フォジェール(赤、ロゼ、白) | 1982年にサン・シニアンとともにエロー県で最初のA.O.C.に。シスト土壌 |
| サン・シニアン(赤、ロゼ、白) | 1982年A.O.C.。2004年に赤の地理的名称「ベルルー」「ロックブラン」 |
エロー県のミュスカ(V.D.N.白)
| A.O.C. | 認定年 | メモ |
|---|---|---|
| ミュスカ・ド・フロンティニャン | 1936 | V.D.L.も認められる |
| ミュスカ・ド・リュネル | 1943 | モンペリエとニームの間 |
| ミュスカ・ド・サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ | 1949 | ラングドックのV.D.N.で唯一の山側の産地 |
| ミュスカ・ド・ミルヴァル | 1959 | いずれもミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン100% |
エロー県とオード県にまたがるA.O.C.
- ミネルヴォワ(赤、ロゼ、白):1985年認定。北のノワール山塊と南のミディ運河の間に広がる
- ラ・リヴィニエール(赤):1999年にミネルヴォワから独立し、2022年に「ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール」から改称。最大収量はミネルヴォワより厳しい
オード県の主なA.O.C.
| A.O.C.(タイプ) | 覚えるポイント |
|---|---|
| ラ・クラープ(赤、白) | 2015年に独立。ナルボンヌ東の海沿い |
| コルビエール(赤、ロゼ、白) | 1985年認定。オード県の87か村に及ぶ広い産地 |
| ブートナック(赤) | 2005年にコルビエールの上位A.O.C.として独立、2022年に改称。カリニャンを30%以上 |
| フィトゥー(赤) | 1948年認定でラングドック最古級。沿岸部と内陸部に分かれる。ラングドック最南端 |
| カバルデス(赤、ロゼ) | 1999年認定。大西洋と地中海の風が交わり、ボルドー系と南仏系の品種を両方使う |
| マルペール(赤、ロゼ) | 2007年にV.D.Q.S.から昇格。赤はメルロを40%以上 |
| リムー(赤、白、発泡白) | 1938年成立。白はオークの小樽で発酵させる |
リムーの3つの発泡性ワイン
| 名前 | 主な品種 | 製法 |
|---|---|---|
| リムー・メトード・アンセストラル | モーザック100% | 発酵途中で瓶詰めし、瓶の中で発酵を終える |
| ブランケット・ド・リムー | モーザック90%以上 | 瓶内二次発酵。瓶内熟成9か月以上 |
| クレマン・ド・リムー | シャルドネ主体 | 瓶内二次発酵。瓶内熟成9か月以上 |
ルーション(ピレネー・オリエンタル県)
| A.O.C.(タイプ) | 覚えるポイント |
|---|---|
| コート・デュ・ルーション(赤、ロゼ、白) | 1977年認定の広域A.O.C. |
| コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ(赤のみ) | 1977年認定。テート川の北の32か村 |
| バニュルス(V.D.N.) | 1936年認定。スペイン国境の沿岸部。リマージュ、トラディショネルなど造り方で表示が分かれる |
| バニュルス・グラン・クリュ(V.D.N.赤) | 1962年認定。グルナッシュ75%以上、オーク樽で30か月以上熟成 |
| コリウール(赤、ロゼ、白) | 1971年認定。バニュルスと同じ地域の、酒精強化しないワイン |
| モーリー(V.D.N.、赤) | 1936年認定。2011年から酒精強化しない赤も認められる |
| リヴザルト/ミュスカ・ド・リヴザルト(V.D.N.) | ルーションの広い地域。ミュスカの新酒は「ミュスカ・ド・ノエル」と表示できる |
コート・デュ・ルーション・ヴィラージュに付けられる地理的名称は、カラマニ、ラトゥール・ド・フランス、レスケルド、トータヴェル、レ・ザスプル(2017年に追加)の5つです。V.D.N.は5年以上熟成させると「オール・ダージュ」、ランシオ香が出たものは「ランシオ」と表示できます。
主なI.G.P.
- ペイ・ドック:地方全域をカバーする地方名I.G.P.。I.G.P.ワインとして最大の生産量
- テール・デュ・ミディ:2018年に誕生した地方名I.G.P.。発泡性は認められず、ペイ・ドックより規定がゆるやか
試験前のチェックリスト
- 独立した年:ピックプール・ド・ピネ2013 → テラス・デュ・ラルザック2014 → ラ・クラープ2015 → ピック・サン・ルー2017
- 2022年の改称:ラ・リヴィニエール(旧ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール)、ブートナック(旧コルビエール・ブートナック)
- 白だけのA.O.C.:ピックプール・ド・ピネ(ピックプール)、クレレット・デュ・ラングドック(クレレット)
- V.D.N.の年号:フロンティニャン1936、バニュルス・モーリー1936、リュネル1943、サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ1949、ミルヴァル1959、バニュルス・グラン・クリュ1962
記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。