ローヌ渓谷 | ソムリエ試験教本まとめ
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※本記事は、ソムリエ教本(2024年版)の内容をもとに AI を用いて整理・作成したものです。誤りにお気づきの場合はお問い合わせフォームからお知らせください。
この記事の要点
- ローヌ渓谷は北部(ヴィエンヌ〜ヴァランス周辺、急斜面、シラー100%またはシラー主体)と南部(モンテリマール以南、なだらかな地形、グルナッシュ主体のブレンド)に分かれる。A.O.C.ワインは赤が約75%で、生産量はボルドーに次ぐフランス2位。
- コート・デュ・ローヌの17のクリュは北部8つ・南部9つ。最初のA.O.C.は1936年のシャトーヌフ・デュ・パプとタヴェル。
- ヴィラージュからの独立の順番:1971年ジゴンダス(最初)→2006年ヴァンソーブル→2010年ラストー(赤)→2016年ケランヌ(最新)。
ローヌ渓谷の基本データ
スイスのアルプスに発しレマン湖を経てフランスを流れ、地中海に注ぐローヌ川。その流域の南北約250kmが産地で、北部の急斜面の谷と、南部の平地・丘陵では、気候も土壌もワインのタイプも異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 県 | ローヌ、ロワール、アルデッシュ、ドローム、ヴォクリューズ、ガールの6県 |
| A.O.C.ワインの色 | 赤75%・ロゼ16%・白9%(2020年) |
| A.O.C.ワインの面積・生産量 | 約66,600ha・約271万hL(2020年、シャトーヌフ・デュ・パプを除く)。ボルドーに次ぐ2位 |
| 気候 | 北部は半大陸性(夏暑く冬寒い)、南部は地中海性(夏と冬に乾燥、春と秋に雨) |
| 風 | 北から南へ吹き抜ける強風ミストラル。年に120〜160日 |
| 土壌の目安 | 北部の右岸は花崗岩質(コート・ロティには片岩・片麻岩も)。南部は粘土石灰質、砂質、玉石(ガレ・ルレ)など多様 |
歴史の年号
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1世紀以降 | 北部までブドウ畑が広がる。南部のドンゼール村にはガロ・ローマ時代の醸造所跡 |
| 1224年 | 騎士ガスパール・ド・ステランベールが十字軍から戻り、丘の上に庵を結ぶ(エルミタージュの名の由来) |
| 1309年 | 教皇クレメンス5世がアヴィニョンに座所を置く。次のヨハネス22世が夏の居城を築かせ、これがシャトーヌフ・デュ・パプの名の由来 |
| 1933年 | シャトーヌフ・デュ・パプの生産者ル・ロワ男爵がA.O.C.の原型を作り、2年後のI.N.A.O.設立につながる |
| 1936年 | シャトーヌフ・デュ・パプとタヴェルが最初のA.O.C.に。同年シャトー・グリエ、サン・ペレイも |
| 1937年 | エルミタージュ、クローズ・エルミタージュ、コート・デュ・ローヌ |
| 2004年 | コスティエール・ド・ニームがラングドックからローヌのA.O.C.に編入(クレレット・ド・ベルガルドも) |
| 2010年 | コトー・デュ・トリカスタンがグリニャン・レ・ザデマールに改称 |
主要品種
| 品種 | 覚えるポイント |
|---|---|
| シラー(黒) | 北部の代表品種。A.O.C.によって80〜100%。南部ではブレンドの骨格 |
| グルナッシュ(黒) | 南部の赤の主体。色は淡いがアルコールが高い |
| ムールヴェードル(黒) | 南部のブレンドに色・タンニン・野性的な風味を加える |
| サンソー(黒) | 柔らかさを加える。色は淡い |
| ヴィオニエ(白) | コンドリュー、シャトー・グリエ。コート・ロティではシラーに混ぜることもできる |
| マルサンヌ/ルーサンヌ(白) | エルミタージュ、クローズ・エルミタージュ、サン・ジョゼフなどの白。よく一緒にブレンドされる |
| クレレット/グルナッシュ・ブラン(白) | 南部の白。どちらも酸は低め |
広域のA.O.C.
- コート・デュ・ローヌ:171市町村(実際の生産は南部の123市町村が中心)。赤はグルナッシュを30%以上(モンテリマールより北は対象外)。ローヌのA.O.C.ワインの約半分(2018年47%)
- コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ:95市町村。最大収量44hL/ha(コート・デュ・ローヌは51hL/ha)、最低果汁糖度も高い
- コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ+地理的名称:最大収量41hL/ha。2018年にサン・タンデオルが加わり22
| 県 | 地理的名称(色) |
|---|---|
| ヴォクリューズ | ロエ、サブレ、セギュレ、ヴァルレアス、ヴィザン(赤・ロゼ・白)/マッシフ・デュショー、プラン・ド・ディユ、ガダーニュ、ヴェゾン・ラ・ロメーヌ(赤) |
| ガール | ローダン、サン・ジェルヴェ(赤・ロゼ・白)/シュスクラン(赤・ロゼ)/シニャルグ(赤) |
| ドローム | ロシュギュード、ルセ・レ・ヴィーニュ、サン・モーリス、サン・パンタレオン・レ・ヴィーニュ(赤・ロゼ・白)/スューズ・ラ・ルース、ニヨン(赤) |
| ヴォクリューズとドローム | ピュイメラ、サント・セシル(赤) |
| アルデッシュ | サン・タンデオル(赤) |
北部ローヌのクリュ(8つ)
| A.O.C.(色) | 覚えるポイント |
|---|---|
| コート・ロティ (赤) | 最北端。ローヌ県の3か村、約319ha。「焼け焦げた丘」。シラー主体で、ヴィオニエは混植・混醸に限り20%まで。南のコート・ブロンド(片麻岩、しなやか)と北のコート・ブリュンヌ(片岩、力強い) |
| コンドリュー (白) | ヴィオニエ100%。7か村で約200ha。白桃やアプリコットの香り |
| シャトー・グリエ (白) | 約3haの円形劇場状の畑だけのA.O.C.(1936年)。ヴィオニエ。2011年からシャトー・ラトゥールを持つピノー家が単独所有 |
| サン・ジョゼフ (赤・白) | 右岸、約1,330haで北部最大級。1956年に6か村で成立し、1969年に26か村へ。赤はシラーに白ブドウ10%まで |
| エルミタージュ (赤・白・ヴァン・ド・パイユ) | 左岸の南向きの丘、約136ha。赤はシラーに白ブドウ15%まで。ヴァン・ド・パイユは45日以上陰干し。Ermitageの表記も可 |
| クローズ・エルミタージュ (赤・白) | エルミタージュを囲む約1,768haで北部最大。1952年にドローム県の11か村へ拡大。平地が多く軽やか。ヴァン・ド・パイユはない |
| コルナス (赤) | シラー100%だけ。認定550haに対し実際の栽培は約150ha。北部で最もパワフル |
| サン・ペレイ (白・発泡白) | コルナスの南。マルサンヌ、ルーサンヌ。発泡性は瓶内二次発酵で12か月以上の瓶内熟成 |
ディー周辺のA.O.C.(ドローム川沿い)
- クレレット・ド・ディー:伝統的なアンセストラル方式(発酵途中で瓶詰めし瓶内で発酵を終える)の甘口微発泡。主要品種は名前に反してミュスカ・ア・プティ・グラン(75%以上)。瓶内二次発酵のものはクレレット100%
- クレマン・ド・ディー:クレレット主体の瓶内二次発酵
- コトー・ド・ディー:クレレット100%の非発泡の白
- シャティヨン・アン・ディオワ:ガメイ主体の赤・ロゼ、アリゴテとシャルドネの白
南部ローヌのクリュ(9つ)
| A.O.C.(色) | 覚えるポイント |
|---|---|
| シャトーヌフ・デュ・パプ (赤・白) | 南部の代表。ヴォクリューズ県の5市町村。13品種(色違いを含めると18種)が認められ、比率の規定はない。玉石、砂質、赤い粘土の土壌 |
| ジゴンダス (赤・ロゼ・白) | 1971年にヴィラージュから最初に独立。モンミライユ山系のふもと。グルナッシュ50%以上にシラーかムールヴェードルを必ずブレンド。2023年からクレレット主体(70%以上)の白も |
| ヴァケイラス (赤・ロゼ・白) | ジゴンダスの南、2か村。最大収量はジゴンダスと同じ36hL/ha |
| ヴァンソーブル (赤) | 2006年独立。ドローム県。グルナッシュ50%以上 |
| ラストー (赤・V.D.N.) | 1944年にV.D.N.のA.O.C.。2010年に通常の赤も独立 |
| ボーム・ド・ヴニーズ (赤) | 4か村。グルナッシュ主体の赤だけ(同じ地域のV.D.N.はミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ) |
| ケランヌ (赤・白) | 2016年独立で最新 |
| リラック (赤・ロゼ・白) | シャトーヌフ・デュ・パプの対岸(ガール県)の4か村 |
| タヴェル (ロゼ) | ロゼだけのA.O.C.(1936年)。グルナッシュ中心の力強いロゼ |
南部のその他のA.O.C.
| A.O.C. | 覚えるポイント |
|---|---|
| グリニャン・レ・ザデマール | 南部の北端、左岸。旧コトー・デュ・トリカスタン(2010年改称)。白はヴィオニエを20%以上 |
| コート・デュ・ヴィヴァレ | その対岸の右岸。標高約400mの台地 |
| ヴァントゥー | モン・ヴァントゥーのふもと、ヴォクリューズ県の51か村 |
| リュベロン | プロヴァンスとの境で、ロゼの比率が最も高い |
| デュシェ・デュゼス | ニームの北、ガール県。白はヴィオニエ40%以上 |
| コスティエール・ド・ニーム | ローヌで最南端、約3,950ha。2004年にローヌへ編入 |
| クレレット・ド・ベルガルド | クレレット100%の辛口白(1949年)。栽培面積は約8haだけ |
| ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ | ミュスカ・ア・プティ・グラン(白と赤)のV.D.N. |
地方料理と食材
- ヌガー・ド・モンテリマール(アーモンドと蜂蜜の菓子)
- アニョー・ド・シストロン(仔羊、I.G.P.)、シャテーニュ・ダルデッシュ(栗、A.O.C.)
- ドーブ・アヴィニョネーズ(仔羊の肩肉の白ワイン煮込み)
- チーズ:リゴット・ド・コンドリュー、ピコドン(どちらも山羊乳)
試験前のチェックリスト
- 17のクリュを北部8・南部9に分けて言える
- 色の限られたA.O.C.:コルナス(シラー100%の赤)、コンドリューとシャトー・グリエ(ヴィオニエの白)、タヴェル(ロゼ)、ヴァンソーブルとボーム・ド・ヴニーズ(赤)
- 白ブドウを混ぜられる比率:コート・ロティ20%(ヴィオニエ)、エルミタージュとクローズ・エルミタージュ15%、サン・ジョゼフ10%
- 1933年ル・ロワ男爵、1936年最初のA.O.C.、独立の順(1971→2006→2010→2016)
- コート・デュ・ローヌ51hL/ha、ヴィラージュ44hL/ha、地理的名称付き41hL/ha、ジゴンダスとヴァケイラス36hL/ha
- クレレット・ド・ディーのアンセストラル方式の主要品種はミュスカ
記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。