ボルドー | ソムリエ試験教本まとめ
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※本記事は、ソムリエ教本(2024年版)の内容をもとに AI を用いて整理・作成したものです。誤りにお気づきの場合はお問い合わせフォームからお知らせください。
この記事の要点
- ボルドーはジロンド県の産地で、A.O.C.ワインの約84%が赤。左岸(メドック・グラーヴ)はカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸(サンテミリオン・ポムロール)はメルロが主体。
- 格付けは4つを区別する:1855年(メドック+オー・ブリオン、現在61シャトー/ソーテルヌ・バルサック)、グラーヴ(1953年発表・1959年承認、階級なし)、サンテミリオン(1955年から見直しを重ねる)、クリュ・ブルジョワ(2020年に3階級が復活)。
- 年号は1154年(英国領に)・1453年(百年戦争の終結)・1973年(ムートン・ロートシルト昇格)・1987年(ペサック・レオニャン独立)・2023年(アントル・ドゥー・メールに赤)を押さえる。
ボルドーの基本データ
フランス南西部、大西洋に近いジロンド県の産地です。ガロンヌ川とドルドーニュ川が合流してジロンド川となり、その左岸と右岸、2つの川に挟まれた地域でワインが造られます。多くのワインは複数の品種をブレンド(アッサンブラージュ)して造られ、単一品種が原則のブルゴーニュと対照的です。
| 項目 | 内容(2020年) |
|---|---|
| ワイン生産量 | 約489万hL(うちA.O.C.約446万hL) |
| 色の内訳(A.O.C.) | 赤84.3%・白11.2%・ロゼ4.5% |
| ブドウ栽培面積 | 約11.5万ha(うちA.O.C.約11.1万ha) |
| 気候 | 海洋性。北緯45度付近 |
| 土壌の目安 | 左岸は砂利質(カベルネ・ソーヴィニヨン向き)、右岸や2つの川の間は粘土質(メルロ向き) |
歴史と文化の年号
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1152年 | アキテーヌの女公アリエノールが、アンジュー伯アンリと結婚 |
| 1154年 | アンリがイングランド王ヘンリー2世に即位し、ボルドーは英国領に。ワインが英国へ大量に輸出される |
| 1453年 | 百年戦争でフランスが勝利してアキテーヌを取り戻し、英国との交易はいったん途絶える |
| 1855年 | パリ万国博覧会に合わせ、メドックとソーテルヌ・バルサックの格付けを作成 |
| 1999年 | サンテミリオンが「サンテミリオン管轄区」として世界遺産に |
| 2007年 | ボルドー市街が「月の港ボルドー」として世界遺産に |
ボルドー全域のA.O.C.
ボルドー、ボルドー・シュペリュール、ボルドー・クラレ(色の濃いロゼ)、クレマン・ド・ボルドーは、ジロンド県542市町村のうち505市町村で名乗れます。シュペリュールは収量や最低アルコール度数などの条件がボルドーより厳しくなります。
- 赤の品種:メルロ/カベルネ・ソーヴィニヨン/カベルネ・フラン/プティ・ヴェルド/マルベック(コット)/カルメネールの6つ
- 白の主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン/セミヨン/ミュスカデル/ソーヴィニヨン・グリの4つ
- ボルドーの白は辛口から甘口まで(残糖は最大60g/L)。ボルドー・シュペリュールの白は残糖17g/Lを超える甘口だけ
- 2019年、温暖化対策として新しい補助品種(トゥリガ・ナシオナル、アルヴァリーニョなど)の導入が決まった
左岸:メドックとグラーヴ
メドックはボルドー市の北、ジロンド川の左岸に延びる砂利質の産地で、赤ワインだけが認められます。A.O.C.メドックはボルドー市の北から河口まで51か村に認められ、オー・メドックはそのうち南部の28か村が名乗れます。オー・メドックの中に6つの村名A.O.C.があります。
| 村名A.O.C. | 覚えるポイント |
|---|---|
| サン・テステフ | 最も北。粘土の多い土壌で骨太な赤 |
| ポイヤック | 1855年の第1級のうち3シャトー(ラフィット、ラトゥール、ムートン)を抱える |
| サン・ジュリアン | 力強さとしなやかさを併せ持つ |
| マルゴー | 最も南。エレガントなスタイルで、格付けシャトーの数が最多 |
| ムーリス(ムーリス・アン・メドック) | 内陸側の小さな村名A.O.C. |
| リストラック・メドック | 内陸側。ムーリスの北 |
グラーヴはボルドー市の南からガロンヌ川沿いに広がる産地で、赤と辛口白が造られます。質の高い北部は1987年にペサック・レオニャンとして独立しました。半甘口・甘口白のグラーヴ・シュペリュールもあります。
4つの格付け
| 格付け | 覚えるポイント |
|---|---|
| 1855年(メドックの赤) | 第1級〜第5級。メドック以外から唯一、グラーヴのシャトー・オー・ブリオンが第1級に。1973年にムートン・ロートシルトが第2級から第1級へ。現在61シャトー |
| 1855年(ソーテルヌ・バルサック) | シャトー・ディケムだけが最上位のプルミエ・クリュ・シュペリュール |
| グラーヴ | 1953年発表・1959年承認。階級はなく、16シャトーが色とともに並ぶ。すべてA.O.C.ペサック・レオニャンに属する |
| サンテミリオン | 1955年に最初の格付け。その後も見直しを重ね、2022年の改訂ではオーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、アンジェリュスが参加せず、フィジャックが第1特別級Aに入った |
| クリュ・ブルジョワ(メドック) | 1855年に漏れたシャトーが対象で、1932年に発表。2007年に一度無効とされたあと認定制度として再出発し、2020年にエクセプショネル(14)・シュペリュール(56)・ブルジョワ(179)の3階級が復活。有効期間は5ヴィンテージ |
右岸:サンテミリオン・ポムロール・フロンサック
ドルドーニュ川の右岸はメルロが主体の赤ワインの産地で、いずれのA.O.C.も赤だけが認められます。
- サンテミリオン:9市町村。土壌は石灰岩を母岩とする粘土石灰質が中心。より厳しい条件のサンテミリオン・グラン・クリュもある
- サンテミリオン衛星地区:モンターニュ、リュサック、ピュイスガン、サン・ジョルジュの4つ(いずれも「〜・サンテミリオン」)
- ポムロール:サンテミリオンの北西。バルバンヌ川をはさんで南側がポムロール、北側がラランド・ド・ポムロール
- フロンサック/カノン・フロンサック:ドルドーニュ川に面する。急斜面のカノン・フロンサックのほうが肉付きのよいワインになる
コート・ド・ボルドーとアントル・ドゥー・メール
川沿いの丘陵の産地は、2007年に旧4A.O.C.(プルミエール・コート・ド・ブライ/コート・ド・カスティヨン/プルミエール・コート・ド・ボルドー/ボルドー・コート・ド・フラン)が連合を組み、A.O.C.コート・ド・ボルドーを名乗れるようになりました。
| A.O.C. | 色 |
|---|---|
| カディヤック・コート・ド・ボルドー | 赤 |
| カスティヨン・コート・ド・ボルドー | 赤 |
| ブライ・コート・ド・ボルドー | 赤・辛口白 |
| フラン・コート・ド・ボルドー | 赤・辛口白・甘口白 |
| サント・フォワ・コート・ド・ボルドー | 赤・辛口白・半甘口白・甘口白 |
アントル・ドゥー・メール(「2つの海の間」)はドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれた地域です。辛口白のA.O.C.として知られてきましたが、2023年から赤も名乗れるようになりました。白は主要4品種(セミヨン/ソーヴィニヨン・ブラン/ソーヴィニヨン・グリ/ミュスカデル)を合わせて作付けの70%以上にします。
甘口白:ソーテルヌとその周辺
ガロンヌ川の左岸にあるソーテルヌとバルサックは、川霧が育てる貴腐ブドウの甘口白で有名です。セミヨンが主体で、ソーヴィニヨン・ブランなどを加えます。対岸(右岸)のカディヤック、ルーピアック、サント・クロワ・デュ・モンも、貴腐や樹上で乾燥したブドウから造る甘口白のA.O.C.です(残糖45g/L以上)。
試験前のチェックリスト
- メドックの村名A.O.C.6つを、北から(サン・テステフ→ポイヤック→サン・ジュリアン→マルゴー)と内陸の2つ(ムーリス・リストラック)で言える
- 1855年の格付けでメドック以外から選ばれたのはオー・ブリオンだけ、1973年に昇格したのはムートン・ロートシルト
- ペサック・レオニャンの独立は1987年、グラーヴの格付けは1959年承認で階級なし
- サンテミリオンの衛星地区4つと、2022年の改訂の要点
- コート・ド・ボルドーの5つの名称と色、アントル・ドゥー・メールの赤は2023年から
記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。