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オーストラリア – 産地 | ソムリエ試験教本まとめ

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※本記事は、ソムリエ教本(2024年版)の内容をもとに AI を用いて整理・作成したものです。誤りにお気づきの場合はお問い合わせフォームからお知らせください。

この記事の要点

  • オーストラリアのG.I.(地理的呼称)は州・地域(Zone)・地区(Region)・小地区(Sub-region)の階層で、2023年6月現在114。ブドウの収穫量は南オーストラリア州が約半分(2022年51.3%)を占め、ニュー・サウス・ウェールズ州、ヴィクトリア州が続く。
  • 産地と品種の組み合わせで覚える:バロッサ・ヴァレー=シラーズ、イーデン・ヴァレーとクレア・ヴァレー=リースリング、クナワラ=テラロッサのカベルネ・ソーヴィニヨン、ハンター=セミヨン、マーガレット・リヴァー=カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ。
  • ピノ・ノワールとシャルドネはヤラ・ヴァレー、モーニントン・ペニンシュラ、タスマニア(州全体で1つのG.I.)。酒精強化ワインはラザグレン(マスカットとトパーク)とバロッサ・ヴァレー。

州ごとの規模

G.I.の境界は地理的呼称委員会(G.I.C.)が、歴史・地質・気候・収穫時期・標高・地名の使われ方などをもとに決めます。マレー・ダーリングとスワン・ヒルは、ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州にまたがる地区です。

州栽培面積(2019年)ブドウ収穫量(2022年)
南オーストラリア州約76,300ha約88.9万t(51.3%)
ニュー・サウス・ウェールズ州約34,600ha約49.5万t(28.5%)
ヴィクトリア州約22,200ha約29.2万t(16.8%)
西オーストラリア州約10,800ha約4.6万t(2.6%)
タスマニア州約1,700ha約1.2万t(0.7%)
クイーンズランド州約670ha429t(0.1%未満)

南オーストラリア州

1836年ごろに入植が始まった州で、国のワインの大半を生産します。厳しい検疫でフィロキセラの被害を免れ、自根の古木が多く残ります。世界最古級のシラーズの樹があり、州都アデレードのオーストラリア・ワイン研究所(AWRI)は、シラーズの胡椒の香りの成分ロタンドンを特定しました。

アデレード周辺の6地区は、カンガルー・アイランドからクレア・ヴァレーへ連なるマウント・ロフティ山脈との位置関係で整理できます。山の上の産地(アデレード・ヒルズ、イーデン・ヴァレー、クレア・ヴァレー)、ふもとの平坦で土の深い産地(バロッサ・ヴァレー、マクラーレン・ヴェール)、海だった場所で石灰岩が広がる産地(ラングホーン・クリーク)の3つです。バロッサ、イーデン、クレアにはドイツ系(シレジア)移民、マクラーレン・ヴェールにはイタリア系移民の文化が残ります。

地区覚えるポイント
バロッサ・ヴァレー標高112〜596m。シラーズが栽培面積の約半分、黒ブドウが85%。1842年からワイン造り。ラングメイルの1843年植栽のシラーズが国内最古とされる。2009年に古木を樹齢で登録するバロッサ・オールド・ヴァイン・チャーター(35年・70年・100年・125年以上の4区分)
イーデン・ヴァレー標高219〜632mの山のワイン。リースリングとシラーズ。ヘンチキの「ヒル・オブ・グレイス」は1864年植栽のシラーズ。バロッサ・ヴァレーと合わせたゾーンが「バロッサ」
アデレード・ヒルズ非常に冷涼。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、瓶内二次発酵のスパークリング。小地区はレンズウッドとピカデリー・ヴァレー。バスケット・レンジ周辺にナチュラルワインの造り手が集まる
クレア・ヴァレー海から50km以上離れた大陸性気候。リースリングの名産地で、石灰岩のウォーターヴェール(ライムの香りでジューシー)と、硬い粘板岩のポーリッシュ・ヒル・リヴァー(引き締まってフリンティ)の違いが知られる。最初のワイナリーは1851年のセブンヒル・セラーズ
マクラーレン・ヴェールシラーズ、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン。近年はイタリア・スペイン品種も増加。1838年にジョン・レイネルがシャトー・レイネラを興したのが始まり
ラングホーン・クリークアレキサンドリナ湖からの冷たい南風(レイク・ドクター)で比較的冷涼。石灰岩の上の土壌。大手が品質の良い黒ブドウを手ごろに得る産地
リヴァーランドマレー川沿いの灌漑地。州のブドウの60%、国全体の約30%を産する「産業の機関室」

ライムストーン・コースト(ゾーン)

ヴィクトリア州境から南東の海岸までの地域で、テラロッサ(赤い粘土質の表土と石灰岩)の土壌が多いことが名前の由来です。

  • クナワラ:1890年にジョン・リドックが最初のブドウを植えた。南北約16km・東西約2kmの葉巻形のテラロッサ・リッジが中心で、国内最上級のカベルネ・ソーヴィニヨン。海洋性気候で、春の霜が課題
  • パッドサウェー(1963年に栽培地として確認)、ラットンブリー(クナワラと同じテラロッサの新興産地)、マウント・ベンソン、ローブ(2006年G.I.)、マウント・ガンビア(2010年G.I.、最南端)

西オーストラリア州

生産量は国の約3%ですが、価格の高いワインが大部分で、品質は国内トップクラスです。1820年代後半にパース北部のスワン・ヴァレーで栽培が始まり、1834年に最初のワインの記録があります。

地区覚えるポイント
スワン・ディストリクト州で最古の産地。暑く乾燥し、海風「フリーマントル・ドクター」が和らげる。ホートン社がシュナン・ブランで1937年に造った「ホートン・ホワイト・バーガンディ」が州を産地として知らしめた
マーガレット・リヴァーパースの南約270km、インド洋に突き出た半島。カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネで州を代表する。雨は秋冬に集中し、生育期はほとんど降らない。ウィリヤブラップ地区にカベルネ・ソーヴィニヨンの造り手が集まる
グレート・サザン5つの小地区(アルバニー、デンマーク、フランクランド・リヴァー、マウント・バーカー、ポロングラップ)。リースリング、シラーズ、ピノ・ノワール。1965年植栽のフォレスト・ヒル・ヴィンヤード(マウント・バーカー)はリースリングの名畑
ペムバトン/マンジマップユーカリの森林の周縁部を開いた産地。ペムバトンはシャルドネとピノ・ノワール

南部の産地は科学的な調査から開発されました。UCデイヴィスのハロルド・オルモ博士が1956年に州南部をボルドーに似た好適地と報告し、グレート・サザンの栽培が始まります。続いてジョン・グラッドストーンズ博士が1966年にマーガレット・リヴァーの適性を発表すると、ヴァス・フェリックス(1967年)、モス・ウッド、ケープ・メンテル、カレン、ルーウィン・エステート(1972年)の「創業5生産者」が相次いで畑を開きました。

ヴィクトリア州

小規模生産者が中心の州です。1860年代には生産量と英国向け輸出が国内最多で「ジョン・ブルのブドウ畑(英国民のブドウ畑)」と呼ばれました。ヤラ・ヴァレーより南は主にピノ・ノワールとシャルドネ、北はシラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンが中心です。

地区覚えるポイント
ヤラ・ヴァレーメルボルンから約60km。1838年に州で最初にワイン用ブドウが植えられた。1960年代以降、ヤラ・イエリング(1969年)、マウント・メアリー(1971年)などで復活。1986年にモエ・エ・シャンドンがシャンドン・オーストラリアを設立。平坦な「ヴァレー・フロア」と冷涼な「アッパー・ヤラ・ヴァレー」
モーニントン・ペニンシュラ海に囲まれた半島の冷涼産地で、タスマニアと並ぶピノ・ノワールの産地。主力のクローンはMV6
ジロング1877年にオーストラリアで最初にフィロキセラが見つかった地区。シャルドネ、ピノ・ノワール
ゴールバーン・ヴァレー1860年設立のタビルクは国内で最も古いワイナリーの1つ。1927年植栽のマルサンヌが残る。小地区ナガンビ・レイクス
ヒースコートカンブリア紀由来の赤い土壌で、灌漑なしでも上質なシラーズ。2002年にG.I.登録
ビーチワース1856年に最初のブドウ。花崗岩質。ジャコンダ、カスターニャ
ラザグレン大陸性気候で、マスカットとミュスカデル(トパーク)の酒精強化ワインの産地
グランピアンズ/ヘンティーグランピアンズは赤ワイン中心(小地区グレート・ウェスタン)。ヘンティーは国内で最も冷涼な産地の1つ

ニュー・サウス・ウェールズ州

オーストラリアのワイン産業の起源の州で、1790年代にシドニー周辺で栽培が始まり、1820年代にハンター・ヴァレーへ広がりました。1990年代後半からは、大分水嶺(グレート・ディヴァイディング・レンジ)の斜面で、カウラ→マジー→オレンジの順に標高の高い産地が開発されています。

地区覚えるポイント
ハンター1825年に最初のブドウ。小地区はポコルビン、ブローク・フォードウィッチ、アッパー・ハンター・ヴァレー。収穫期に雨が多いため、セミヨンは酸のあるうちに早摘みし、樽を使わない辛口として長く熟成させる(ティレルの「Vat 1 セミヨン」)。シラーズは土を感じさせる引き締まった味わい
カウラ/マジー/オレンジ標高はカウラ300〜380m、マジー450〜600m、オレンジ600〜1,150m。高くなるほど酸が豊か
キャンベラ・ディストリクト首都特別地域の周辺。北ローヌにならったクロナキラの「シラーズ・ヴィオニエ」
タンバランバスノーウィー山脈の標高300〜800m。ピノ・ノワールとシャルドネのスパークリング
リヴァリーナ灌漑による量産地域。カセラ社の「イエローテイル」。デ・ボルトリの貴腐セミヨン「ノーブル・ワン」
ニュー・イングランド・オーストラリア多くの畑が標高1,000m以上で、国内で最も標高の高い産地

タスマニア州とクイーンズランド州

タスマニア州

1823年に最初のブドウがもたらされ、商業的な畑は1970年代半ばから。栽培はピノ・ノワール(約48%)とシャルドネ(約26%)が中心で、収穫量の35%がスパークリングになります。ブドウの価格は国平均の約5倍で、国内随一のプレミアム産地です。島内の産地はまだG.I.になっておらず、ラベルには「Tasmania」と表示します。

  • 北部ランセストン周辺のテイマー・ヴァレーが生産量の約5割。東隣のパイパーズ・リヴァーはスパークリング用の畑の拠点
  • 南部ホバート周辺のコール・リヴァー・ヴァレーとダーウェント・ヴァレーは非常に冷涼。イースト・コーストは力強いピノ・ノワール
  • 大手の本土のワイナリーがスパークリングや上級シャルドネ(ペンフォールズの「ヤッターナ」など)の原料に使う

クイーンズランド州

  • グラニット・ベルト:標高約810m。イタリア系移民の生食用ブドウの歴史があり、ワイン用のシラーズは1965年から
  • サウス・バーネット:亜熱帯。近代的なワイン生産は1993年から

酒精強化ワイン

1880年代以降、生産は酒精強化ワインへ移り、1930〜60年代はワイン全体の70%を占めました。2008年のEUとの合意で、バーガンディ、ポート、シェリーなどのヨーロッパの産地名は2010年から国内向けでも使えなくなりました。主な産地はバロッサ・ヴァレーとラザグレンです。

旧名称現在の名称カテゴリー
シェリーアペラ(Apera)ドライ、ミディアム・ドライ、スイート、クリーム
ポートフォーティファイド(Fortified)ヴィンテージ、トゥニー
リキュール・トカイトパーク(Topaque)リキュール・マスカットとともに、ラザグレン、クラシック、グランド、レアの等級

試験前のチェックリスト

  • 州別の収穫量の順位(南オーストラリア→ニュー・サウス・ウェールズ→ヴィクトリア→西オーストラリア→タスマニア→クイーンズランド)
  • アデレード周辺6地区を「山の上」「ふもとの平地」「石灰岩」に分けられる
  • リースリングの2大産地イーデン・ヴァレーとクレア・ヴァレー、クレアのウォーターヴェールとポーリッシュ・ヒル・リヴァーの土壌の違い
  • クナワラ(1890年ジョン・リドック、テラロッサ)とライムストーン・コーストの地区
  • マーガレット・リヴァーの開発の経緯(グラッドストーンズ博士、1967年ヴァス・フェリックス)
  • ハンター・セミヨンの造り方、ラザグレンの酒精強化ワインとアペラ・トパークの名称

記憶が新鮮なうちに、練習問題を解きましょう。覚えてアウトプットをしての繰り返しで記憶は定着してゆきます。

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